2013年7月14日日曜日

ファイナルカット Pro X ;変形とKen Burns の関係

先日、ある画像をFinal Cut Pro Xに読み込みました。

1.  イベントブラウザに読み込んだ画像をチェックすると、上から2番目の画像のみ、大きさが異なっています。



2.  次にタイムラインに読み込むと、やはり、2番目の画像のみ、1920×1080 を満たしていません。



3.  両脇にある黒の空白を埋めるために、【変形】ツールを使い、拡大します。



4.  拡大した画像に対して、【Ken Burns】を使って、画角を変えます。ビューアの左下のマークをクリックし、【Ken Burns】を選択します。開始時の画面が緑色、終了時の画面が赤色に変化します。

しかしこのとき、背景の画像は変形する前の大きさに戻っています。


5.  この状態で次のように【Ken Burns】をかけます。


6.  開始時の画角は、5の画角を満たしていません(宮崎県が含まれていません)


同時に、終了時の画角を見ると、5の画角を満たしていません(表示されている台湾の範囲が狭いことが分かります)


7.  これは、3において拡大した画像をもとに、【Ken Burns】の設定がなされています。しかし、4の画面において、変形させた画像が表示されていなければ、正しい【Ken Burns】の範囲を設定することはできません。

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これについては、後日、 App Store にて教えてもらいます。
結果については、またこちらのブログにて記述致します。

ありがとうございました。

2013年7月7日日曜日

JASRAC 管理楽曲の使用について

JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)が管理する楽曲を、自作の動画とともにYouTubeへアップロードする場合、その楽曲は、自分自身が演奏や歌唱したものでなければならないとのこと、恥ずかしながらつい最近分かりました。

調べた内容を、記述したいと思います。

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2008年10月23日、YouTube を運営するGoogleは、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)との間で、音楽著作権の利用に関する包括許諾契約を発表しました。
この包括許諾契約により、ユーザーはJASRACが管理する楽曲を利用した動画を作成してその都度JASRACに許諾申請することなく投稿が可能となりました。

YouTubeは、投稿された動画に使われているJASRAC管理楽曲を集計し、利用実績に応じた利用料をJASRACに支払います。動画を投稿した作成者の負担はありません。しかし、JASRACがYouTube に対して包括許諾契約をしたのは、作詞・作曲に関わる著作権のみであり、レコード会社が管理する原盤権などの著作隣接権は包括許諾契約の範囲外です。

したがって、ユーザーは、自分や友人などが演奏・歌唱したものでなければなりません。市販されているCDの音源をそのまましようすることはできません。市販されているCDの音源をそのまま使用する場合の手続きについてのJASRACのフローチャートはこちらです。

http://www.jasrac.or.jp/network/side/upload.html

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※著作権と著作隣接権について

JASRACのホームページでは、著作権と著作隣接権の違いについて書かれています。
模式図とその内容を抜粋しました。


「著作権法では著作権のほかに「著作隣接権」という権利で著作物を世の中に伝達する焼役割を担う実演家(歌手・演奏者)、レコード製作者(レコード会社など)、放送事業者、有線放送事業者の権利も保護しています。例えば、1枚のCDには作詞家・作曲家の権利(著作権)のほか、レコード会社や歌手・演奏者の権利(著作隣接権)も含まれていますので、市販CDを音源としてインターネットのホームページにアップロードするような場合には、著作権者(JASRACの管理作品であればJASRAC)の許諾と同時に著作隣接権者の許諾が必要です。」


また、著作権についてはこのように書かれています。


「著作権は、特許権、商標権などの産業財産権とともに「知的財産権」と呼ばれる権利の一つです。産業財産権が産業経済の発展を目的としている制度であるのに対し、「著作権」は文化の発展を目的とし、音楽、絵画、小説、映画、コンピュータ・プログラムなどの著作物を保護することを目的としています。著作権法では著作物を「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」(著作権法第2条1項)と定義しています。

我が国では、著作権は特許権などど異なり、権利の取得にあたって登録の必要はなく、著作物を創作した時に自動的に権利が発生します。「著作権」を簡単にいうと、著作物を利用しようとする人に、著作権者が利用を認めたり(許諾)、禁止したりできる権利です。したがって、「私的使用のための複製」など著作権法で認められている例外を除いて、著作物を利用する際には著作権者の許諾を得る必要があります。」

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我ながら、今さらという感じではありますが、
詳しい内容を学ぶことができ、ほっとしました。

ありがとうございました。

2013年7月3日水曜日

ファイナルカット proX;クリップのコピー(複製)

先日、Apple Store 銀座店にて、トレーナーの方にデモンストレーションを行っていただいていたところ、とても役に立つ機能を教えていただきました。
それは、クリップの複製についてです。

タイムライン上のあるクリップを複製するとき、【⌘+C】でコピーし、【⌘+V】でペーストを行う方法がありますが、さらに素早くかつ確実な操作があります。

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1.タイムライン上で複製したいクリップを選択します。


2.Optionキーを押しながら、選択したクリップを上方向にドラッグします。


すると、全く同じクリップが、尺も変わらずに複製されました。
このまま合成の編集を行ったりと、編集の幅が広がる複製方法です。
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Final Cut Pro X、このように単純な操作一つをとっても、まだまだ奥が深いものだと感じています。これからも謙虚に学び、その内容を記述していきたいと思います。
いつもご覧いただき、ほんとうにありがとうございます。

高橋 一樹

2013年7月1日月曜日

ファイナルカット pro X ;スローモーション(再生速度の変更)

以前、クリップの再生速度を調整する、リタイミングエディタの機能について記述しましたが、今回の記事はそれに関連する内容です。
クリップの状態をスローモーションにした場合、動きがカクカクして、とても見づらいことが多々あります。そのような場合、【ビデオの品質】を変えることにより、調整することができると教えていただきました。

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1.改善したいクリップを選択し、大まかなクリップの速度を設定します。


2.【リタイミング】、【ビデオの品質】、【オプティカルフロー】を選択します。ビデオの品質改善が、バックグラウンドタスクで開始されます。


3.品質改善が終了したら、再度、オレンジ色の帯の右側をドラッグして速度を調整します。



※この機能を使用する上で気をつけなければならないことは、はじめから画面の中に被写体が映り込んでいるクリップに対して、改善が有効であるとのことでした。

クリップの途中から入り込んでくる(例;歩く人)場合には、画面が歪んだりするなどの不具合が生じるとのことでした。
理由は、このオプティカルフローの機能が、フレームとフレームをつなぐ仮想のフレームを作成するため、はじめから画面に被写体が映り込んでいなければならないとのことでした。

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Final Cut Pro X、まだまだたくさんの機能がありそうです。
ありがとうございました。